“竦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すく96.2%
よだ1.2%
ぞつ0.9%
すくま0.9%
そばだ0.3%
す0.3%
すぼ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はどうしようかと思って、暫く立ち竦(すく)んでいたが、右の方の唐紙(からかみ)が明いている、その先きに人声がするので、その方へ行って見た。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それはそれは怖ろしいお面(かお)、と言う時にお藤自身もゾッとして四辺(あたり)を見廻し、お君もあの時の面が眼の前に現われて身の毛が竦(よだ)ちました。
手(て)を見(み)ると竦(ぞつ)とする。鱗(こけ)のある鉛色(なまりいろ)の生物(いきもの)のやうに、眼(め)の前(まへ)にそれが動(うご)いてゐる。噫(あゝ)、切(き)つて了(しま)ひたい。此手(このて)の触(さは)つた所(ところ)も忌(いま)はしい。
経験によると、こういう日に規矩男の心は何か焦々と分裂して竦(すくま)って居り、何か分析的にかの女に突っかかるものがあった。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
身を竦(そばだ)てゝの句、颯爽(さっそう)悦(よろこ)ぶ可(べ)し。其(その)末(すえ)に
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
甲板の下にある船室は、上から降りて来るものを立ち竦(す)くませる。足の踏みばも見当らぬほど、不意に視界が暗くなる。間もなく仄白(ほのじろ)い光りが見えて来た。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
昨夜見た時はぴんぴんしていた人のこの有様に、諸行無常生者必滅とでも感じたものか、鼻汁(はな)を手の甲へすりつけながら、彦兵衛も寒々と肩を竦(すぼ)めていた。