“居竦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いすく90.5%
ゐすく9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえって自分は針鼠のように居竦いすくまっている年頃である慧鶴は春、清水へ行き、そこの禅叢の衆寮へ入れてもらって、主に詩文の稽古をした。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
奥さんはそこに居竦いすくまったように、私の顔を見て黙っていました。その時私は突然奥さんの前へ手を突いて頭を下げました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お靜はもう一度同じ臺詞せりふを繰り返して、立ち去りもならず、そのまゝ居竦ゐすくむのです。
居竦ゐすくんだのは二人の若い男女、男の方は三十前後の町人風で、女の方は十八九の旅姿の娘、これは非凡の美しさですが、何處か怪我をした樣子で、身動きもならず崩折れてゐましたが
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)