“居堪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたたま68.6%
いたた14.3%
ゐたま5.7%
ゐたゝま5.7%
いたま2.9%
ゐたゝ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうとても……大慈大悲に、腹帯をお守り下さいます、観音様の前には、口惜くやしくって、もどかしくって居堪いたたまらなくなったんですもの。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
近所の窓が明いたり、奥の父や母にまで聞えるような大声を出されては、処女おとめごころは、本意なくても、居堪いたたまれるわけはなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さうおもへば益〻ます/\居堪ゐたまらず、つてすみからすみへとあるいてる。『さうしてから奈何どうする、あゝ到底たうてい居堪ゐたゝまらぬ、這麼風こんなふうで一しやう!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さうおもへば益〻ます/\居堪ゐたまらず、つてすみからすみへとあるいてる。『さうしてから奈何どうする、あゝ到底たうてい居堪ゐたゝまらぬ、這麼風こんなふうで一しやう!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そうおもえばますます居堪いたまらず、ってすみからすみへとあるいてる。『そうしてからどうする、ああ到底とうてい居堪いたたまらぬ、こんなふうで一しょう!』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
美奈子が、居堪ゐたゝまれなくなつて逃げ出したときの後姿を、母が気付いたに違ひないと云ふことだつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)