“居処”のいろいろな読み方と例文
旧字:居處
読み方割合
いどころ71.4%
きょしょ14.3%
ゐどころ7.1%
をりど3.6%
いどこ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、これから出かけよう。お次は、三人の白髪しらがの婆さん捜しだ。その婆さん達が、水精ニンフ居処いどころをわれわれに教えてくれるんだからね。
失ふ。在家学道のものなほ財宝にまとはり、居処きょしょをむさぼり、眷属けんぞくに交はれば、たとひその志ありと云へども、障道の因縁いんねん多し。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
なに、そんなところにおうらるか、と……つまらんことを——おうら居処ゐどころ居処ゐどころはなしちがう。空家あきやさがすのはわたしさがしてわたし其処そこはいるんだ。——所帯しよたいつのぢやない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
海苔の田は水照みでりくぼむか海朶の間にかぎろふ舟の居処をりどわかなく
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それ、銀目と、金目と、赤い目の奴等やつらよ。主達ぬしたちが功徳での、地蔵様が建ったが最後じゃ。魔物め、居処いどこがなくなるじゃで、さまざまにたたりおって、命まで取ろうとするわ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)