“主達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬしたち50.0%
ぬしだち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ、銀目と、金目と、赤い目の奴等やつらよ。主達ぬしたちが功徳での、地蔵様が建ったが最後じゃ。魔物め、居処いどこがなくなるじゃで、さまざまにたたりおって、命まで取ろうとするわ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
みんな早うのうよ。——お主達ぬしだちも早うなないと、見よ、今に南蛮寺の門に食はれるぞよ。恐いぞ、恐いぞ。昨日きのふ一昨日をととひも人が食はれたさうぢや。皆、去なうよ。去なうよ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)