“主従”のいろいろな読み方と例文
旧字:主從
読み方割合
しゅじゅう57.7%
しゅうじゅう30.8%
ふたり3.8%
しゅう/″\3.8%
しゆじう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甥は何と思って清の自慢を聞いていたか分らぬ。ただ清は昔風むかしふうの女だから、自分とおれの関係を封建ほうけん時代の主従しゅじゅうのように考えていた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この野だは、どういう了見りょうけんだか、赤シャツのうちへ朝夕出入でいりして、どこへでも随行ずいこうしてく。まるで同輩どうはいじゃない。主従しゅうじゅうみたようだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
難波なにわの旅寝をその夜かぎりとして、次の日の主従ふたりはもう京へのぼる淀川舟の上だった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多助は今年三十一歳、山口屋善右衞門は五十三歳と相成り、主従しゅう/″\したしみの深い事すぐれ、善き心掛けの人ばかり寄りまするとは実に結構な事で。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
じつ矢叫やさけびごとながれおとも、春雨はるさめ密語さゝやきぞ、とく、温泉いでゆけむりのあたゝかい、山国やまぐにながらむらさきかすみ立籠たてこもねやを、すみれちたいけと見る、鴛鴦えんわうふすま寝物語ねものがたりに——主従しゆじう三世さんぜ親子おやこ一世いつせ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)