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主従
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しゅうじゅう
ふりがな文庫
“
主従
(
しゅうじゅう
)” の例文
旧字:
主從
この野だは、どういう
了見
(
りょうけん
)
だか、赤シャツのうちへ朝夕
出入
(
でいり
)
して、どこへでも
随行
(
ずいこう
)
して
行
(
ゆ
)
く。まるで
同輩
(
どうはい
)
じゃない。
主従
(
しゅうじゅう
)
みたようだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、
主従
(
しゅうじゅう
)
ともに
一驚
(
いっきょう
)
を
吃
(
きっ
)
したのは、其の首のない
胴躯
(
どうむくろ
)
が、
一煽
(
ひとあお
)
り鞍に
煽
(
あお
)
ると
斉
(
ひと
)
しく、
青牛
(
せいぎゅう
)
の
脚
(
あし
)
が
疾
(
はや
)
く成つて
颯
(
さっ
)
と
駈出
(
かけだ
)
した事である。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
忌
(
いや
)
な顔でもされると己も
往
(
ゆ
)
きにくゝなる、
然
(
そ
)
うすると
遂
(
つい
)
には
主従
(
しゅうじゅう
)
の隔てが出来、
不和
(
ふなか
)
になるから、女房の良いのを貴様に持たせたいのう
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一個
(
ひとつ
)
取らせて
主従
(
しゅうじゅう
)
の
契約
(
ちぎり
)
を結びぬ
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
物を隠すというのも
畢竟
(
ひっきょう
)
主従
(
しゅうじゅう
)
という
隔
(
へだ
)
てがあって、己は旦那様と云われる身分だから、手前の方でも己を主人と思えば、
軽卒
(
けいそつ
)
の取扱いも出来ず
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
兄妹
(
きょうだい
)
のようか、
従兄妹
(
いとこ
)
のようか、それとも師弟のようか、
主従
(
しゅうじゅう
)
のようか、小説のようか、伝奇のようか、そこは分りませんが、惚れているにゃ違いないのですから、私は、親、伯父、叔母、諸親類
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
飯島の
遺書
(
かきおき
)
をば取る手おそしと読み下しまするに、孝助とは一旦
主従
(
しゅうじゅう
)
の
契
(
ちぎ
)
りを結びしなれども
敵
(
かたき
)
同士であったること、孝助の忠実に
愛
(
め
)
で、孝心の深きに感じ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三
世
(
せ
)
も変らぬ
主従
(
しゅうじゅう
)
と心得、飯島の
家
(
いえ
)
を再興してくれろ、急いで
行
(
ゆ
)
けと
急
(
せ
)
き立てられ、養家先なる水道端の相川新五兵衞の宅へ参り、舅と共に書置を開いて見れば
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親子とも助かってゝ無事に遇うてえのは、こいつア妙だねえ、何だって親子
主従
(
しゅうじゅう
)
が死のうとして、枕橋でお
爺
(
とっ
)
さんが首を縊ろうとしたり、お嬢さんが巡礼になったり、重さんが身を
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
船へ乗ろうとすると、又重さんが首を縊ろうとしてえたから、また助けて船へ入れると、オヤお嬢さん、オヤ番頭かと云って
主従
(
しゅうじゅう
)
邂
(
あ
)
うというは妙な事ではないか、そこで己の考えには
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何分世間の口が面倒だから暇を出すのだけれども、又縁があれば一旦
主従
(
しゅうじゅう
)
となったのだもの、出入の出来ないことは無いから、まあ/\気を長く、
兄
(
あに
)
さんの処におとなしくしているが好い
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様な事を申さず早く
往
(
ゆ
)
け、もし此の事が人の耳に
入
(
い
)
りなば飯島の家に係わる大事、
悉
(
くわ
)
しい事は
書置
(
かきおき
)
に有るから早く
行
(
ゆ
)
かぬか、これ孝助、一旦
主従
(
しゅうじゅう
)
の因縁を結びし事なれば、
仇
(
あだ
)
は仇恩は恩
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主従
(
しゅうじゅう
)
苦楽を共にして、斯様な処に来て、商いの買出しから、殊に男の手で
濯
(
すゝ
)
ぎ洗濯までもしてくれるので有難い、手前がいなければ小左衞門は実に困るのだ、誠に忝けない、家来とは思わない
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
梅「
其様
(
そん
)
な事は云わんでも知れて居る、斬る程の罪を犯し、斬るべきところを助け、永の暇と云って
聊
(
いさゝ
)
か手当をいたして暇を
遣
(
つか
)
わす、是が
主従
(
しゅうじゅう
)
の情というもので、云うに云われん処が有るのじゃ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“主従”の意味
《名詞》
主従(しゅじゅう)
主人と従者。
主たるものと従たるもの。
(出典:Wiktionary)
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
“主”で始まる語句
主
主人
主婦
主家
主水
主翁
主題
主君
主税
主殿