“主税”の読み方と例文
読み方割合
ちから100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かげうすき秋のみか月出るよりはや山のはに入むとぞおもふ。」書牘には後の歌を見て、田内主税ちからの詠んだ歌が併せ記してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
山岸主税ちからは両国広小路の、例の曲独楽の定席小屋の、裏木戸口に佇んで、太夫元の勘兵衛という四十五六の男と、当惑しながら話していた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
本多政朝、政勝の二代に仕えた重臣で、石川主税ちからという人物がある。或る時、武蔵を午餐ごさんに招いて、他の客と共に歓談した。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)