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主税
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ちから
ふりがな文庫
“
主税
(
ちから
)” の例文
「かげうすき秋のみか月出るよりはや山のはに入むとぞおもふ。」書牘には後の歌を見て、田内
主税
(
ちから
)
の詠んだ歌が併せ記してある。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
山岸
主税
(
ちから
)
は両国広小路の、例の曲独楽の定席小屋の、裏木戸口に佇んで、太夫元の勘兵衛という四十五六の男と、当惑しながら話していた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
本多政朝、政勝の二代に仕えた重臣で、石川
主税
(
ちから
)
という人物がある。或る時、武蔵を
午餐
(
ごさん
)
に招いて、他の客と共に歓談した。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
関
主税
(
ちから
)
どのとも会いました、もちろん、二人とも私の身分と用向きをよく承知しておられ、紛らわしいような点は少しもございませんでした。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
続いてドンドン
粗略
(
ぞんざい
)
に下りたのは、名を
主税
(
ちから
)
という、当家、早瀬の主人で、直ぐに玄関に声が聞える。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
とにかく、彼らは、一死を
分
(
ぶん
)
として満足・幸福に感じて屠腹した。その満足・幸福の点においては、七十余歳の吉田忠左衛門も、十六歳の大石
主税
(
ちから
)
も、同じであった。
死刑の前
(新字新仮名)
/
幸徳秋水
(著)
申付られし身なれば此程の
有樣
(
ありさま
)
を見て深く心を痛め主人
主税
(
ちから
)
之助へ種々藤五郎の
詫言
(
わびごと
)
をなし出
牢
(
らう
)
有べきやう申しければ主税之助大いに
立腹
(
りつぷく
)
し又しても/\藤五郎の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いまひとり加藤
主税
(
ちから
)
というは
溝口
(
みぞぐち
)
派で、有名な道場荒し、江戸中に響いていた達者で
剛力
(
ごうりき
)
です。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこで同志の心を安んずるために、まず
伜
(
せがれ
)
の
主税
(
ちから
)
に老巧間瀬久太夫を
介添
(
かいぞ
)
えとして、大石瀬左衛門、
茅野
(
かやの
)
和助、小野寺幸右衛門なぞとともに、自分に先立って下向させることにした。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
かれの甥、垣見左内と変称して、そばでにこにこしている少年は、
主税
(
ちから
)
だ。
口笛を吹く武士
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
主税
(
ちから
)
を目掛けて寄せた時、遥かあなたの木間から、薄赤い一点の火の光が、鬼火のように不意に現われて、こなたへユラユラと寄って来た。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
其外岡本忠次郎君、田内(か川)
主税
(
ちから
)
、土屋七郎なども参候よし、みな私知音之人、金輪へ参候時何の沙汰もなく残念に候。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
厨
(
くりや
)
では、
粥
(
かゆ
)
を煮、式台には、妻女のお
陸
(
りく
)
だの、
主税
(
ちから
)
だの、召使たちもこぞって出ていた。そして駕籠を見ると
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
国老就任の挨拶なので、酒井家では老臣の関
主税
(
ちから
)
が接待に出、兵部と甲斐とは
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
に着替えた。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
當殿
(
たうどの
)
には
左右
(
とかく
)
無理
(
むり
)
非道
(
ひだう
)
の取計ひなるにより此後御兄弟の御身の上如何樣の儀出來んも知れず御兩人を何分御頼み申と涙を流して内々相談致しければ此事を
主税
(
ちから
)
之助に告る者ありて種々惣右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この間に早瀬
主税
(
ちから
)
、お
蔦
(
つた
)
とともに仮色使と
行逢
(
ゆきあ
)
いつつ、登場。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この頃亭から少し離れた、閉扉の館の
側
(
そば
)
の木立の陰に、
主税
(
ちから
)
とあやめとが
身体
(
からだ
)
をよせながら、地に腹這い
呼吸
(
いき
)
を呑んでいた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
同じく連坐せられた十津川の士
上平
(
うへひら
)
(一に
錯
(
あやま
)
つて下平に作る)
主税
(
ちから
)
は新島に流され、これも還ることを得た。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
父の
惰眠
(
だみん
)
を醒ますように、裏の方では、長男の
主税
(
ちから
)
と次男の吉千代とが、剣道の稽古を
励
(
はげ
)
んでいるらしい。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——ゆうべのちょうどいまごろで、旦那さまは庄野
主税
(
ちから
)
さまと御対談ちゅうでした」
日日平安
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「英吉君には御懇親に預ります、早瀬
主税
(
ちから
)
と云うものです。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
主税
(
ちから
)
は、どうして良雪和尚が、永年親しくしている父に対して急にそんな仔細な眼で見たり性格を分解してみたりしようとしているのか、その気持を薄々知ることができた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
菅茶山の蘭軒に与へた丁丑八月七日の書牘に、王子金輪寺の
混外
(
こんげ
)
が事に連繋して出てゐる人物の中、わたくしは既に石田梧堂と岡本豊洲とを挙げた。剰す所は田内
主税
(
ちから
)
と土屋七郎とである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
巻野
主税
(
ちから
)
別家遠江守康時の五男
菊千代抄
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
たそがれ迫る頃おい、さきの残党狩りの部将山部
主税
(
ちから
)
は、果たして、ふたたび門を叩いた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、大石
主税
(
ちから
)
の
短冊
(
たんざく
)
が一葉封じてあった。
日本名婦伝:小野寺十内の妻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
税
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“主税”で始まる語句
主税之助
主税頭
主税介