“錯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あやま66.7%
あや11.1%
3.7%
あやまり3.7%
たが3.7%
まじ3.7%
まちが3.7%
アヤマ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭ごしにうしろに石を投げて、それがどこに落ちるかを見ようとしない、あやまれる託宣への盲目的な服従についてはこれ以上述べまい。
そして其の着手着意の處を知り得て過たずに、實作實效の境に處し得てあやまらざらんことを人も我も欲するのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
哀公問いて曰く、何為いかんせば則ちたみ服せん。孔子こたえて曰く、なおきを挙げて、これをまがれる(人の上)にけば、則ち民服せん。(為政いせい、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
もしこの順席をあやまりて、他に治国の法を求めなば、時日を経るにしたがい、意外の故障を生じ、不得止やむをえずして悪政を施すの場合に迫り、民庶もまた不得止して廉恥を忘るるの風俗に陥り
時節は既に冬近くなっていたが南国の山水はまだ夏のようであったと見えて、枕山は「南中景物従頭錯。路草過秋尚浅青。」〔南中ノ景物頭従はじめよたがヘリ/路草秋ヲ過ギテ尚浅青ナリ〕と吟じた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すると樟脳や包袋においぶくろの香りと一緒に、長らくしまわれていたものの古臭いような、それでいて好もしい、匂いもまじって鼻を打ってくるのでした。
虫干し (新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)
又中には刻子コーツとか槓子カンツとかはそのままに自分の前に置き、他の順子ジュンツ麻雀頭マージャントウは(その中にまちがったものがある場合のはなし)早速さっそく一寸皆にみせたまま
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
神の発言以来、失はず、忘れず、アヤマたず、乱れず伝へた詞章があつた。其詞章が、伝誦者によつて唱へられる毎に、必其詞章の内容どほりの効果が現はれるものと考へられた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)