“何為”のいろいろな読み方と例文
旧字:何爲
読み方割合
なぜ45.5%
なにし9.1%
いかんせ9.1%
どうし9.1%
なんす9.1%
なんすれ9.1%
なんのため9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貴様は善くないぞ。麁相そそうを為たと思うたら何為なぜ車をめん。逃げやうとするから呼止めたんじや。貴様の不心得から主人にも恥をかかする」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「本当にもうそにもその通だ。わたしなんぞはそんな意気な者が有れば、何為なにしにこんな青臭い山の中へ遊びに来るものか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
哀公問いて曰く、何為いかんせば則ちたみ服せん。孔子こたえて曰く、なおきを挙げて、これをまがれる(人の上)にけば、則ち民服せん。(為政いせい、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
山田やまだが四きふに入つて来たのです、実に這麼こんな意外なおもひをした事が無い、第二中学にた時はわたしより二きふうへ山田やまだが、予備門よびもんでは二きふしたくみに入つて来たのでせう、わたし何為どうした事かと思ひました、しか
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
昨夜舟橋秋月没セリ。吾訃ヲ聞キテ慟スルノミ。天何為なんすル者ゾヤ(略)〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
子貢曰く、何為なんすれぞそれ子を知るなからん。子曰く、(我は)天をもうらみず、人をもとがめず。下(人事を)学びて上(天命に)達す。我を知るものはそれ天のみか。(憲問、三七)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
人誰か父母の国を思ハざらんや。然ニ忍で之を顧ざるハ、情の為に道にもとり宿志の蹉躓さちを恐るゝなり。志願果して(ならずん)バ、復何為なんのためにか君顔を拝せん。