“なにし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何為50.0%
奈何50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本当にもうそにもその通だ。わたしなんぞはそんな意気な者が有れば、何為なにしにこんな青臭い山の中へ遊びに来るものか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私の了簡りようけんはかう云ふのだから、必ず悪く取つてくれては困るよ、なう。私だとて年効としがひも無く事を好んで、何為なにしに若いものの不為ふためになれと思ふものかな。お前も其処そこを考へて見てくれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「見まくり吾がする君もあらなくに奈何なにしか来けむ馬疲るるに」(巻二・一六四)、「磯の上に生ふる馬酔木あしび手折たをらめど見すべき君がありといはなくに」(同・一六六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)