“了簡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうけん81.7%
れうけん11.7%
りようけん5.0%
きしょく0.8%
りうけん0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちとやそっとの、ぶんぶんなら、夜具の襟をかぶっても、成るべくは、蛍、萱草かやくさ、行抜けに見たい了簡りょうけん。それには持って来いの診察室。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
始め町人になり百姓になり了簡れうけん次第に有附べし併此以後は三人共に音信不通いんしんふつうになし假令たとへ途中などにて出會とも挨拶あいさつも致すまじと約束を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かせげるだけ稼がせないのは損だと云つたやうな了簡りようけんで、長い間無理な勤をせまして、散々にしぼり取つたので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『結構な死態しにようタイ。了簡きしょくバイ。鰒に喰われよる夢でも見よろう』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
えん摺付すりつけ其處が御衣役御圓頂役つむりやくなれば諸役人も一了簡りうけんかはり殊には御寺格じかくと申彼是助る儀も御座らんにより何卒命乞いのちごひ成下なしくださるゝ樣ひとへに願ひ奉つる此事御聞入下さらば假令たとへ私しのからだは如何樣に相なるとも聊かもくるしからず何卒主人の一命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)