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了簡
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れうけん
ふりがな文庫
“
了簡
(
れうけん
)” の例文
始め町人になり百姓になり
了簡
(
れうけん
)
次第に有附べし併此以後は三人共に
音信不通
(
いんしんふつう
)
になし
假令
(
たとへ
)
途中などにて出會とも
挨拶
(
あいさつ
)
も致すまじと約束を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
金時計
(
きんどけい
)
だの
金鎖
(
きんぐさり
)
が
幾
(
いく
)
つも
並
(
なら
)
べてあるが、
是
(
これ
)
もたゞ
美
(
うつく
)
しい
色
(
いろ
)
や
恰好
(
かつかう
)
として、
彼
(
かれ
)
の
眸
(
ひとみ
)
に
映
(
うつ
)
る
丈
(
だけ
)
で、
買
(
か
)
ひたい
了簡
(
れうけん
)
を
誘致
(
いうち
)
するには
至
(
いた
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
當人
(
たうにん
)
、
女
(
をんな
)
にかけては
其
(
そ
)
のつもりで
居
(
ゐ
)
る
日
(
ひ
)
の
下開山
(
したかいざん
)
、
木
(
き
)
の
下
(
した
)
藤吉
(
とうきち
)
、
一番鎗
(
いちばんやり
)
、
一番乘
(
いちばんのり
)
、
一番首
(
いちばんくび
)
の
功名
(
こうみやう
)
をして
遣
(
や
)
つた
了簡
(
れうけん
)
。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
エツ、
玉子酒
(
たまござけ
)
を
飲
(
の
)
んだの……しやうがねえな、これはいけねえんだよ、お
前
(
まへ
)
が
拵
(
こし
)
らへた
痳痺薬
(
しびれぐすり
)
が
入
(
はい
)
つてゐるんだよ。伝「ウム、おくまてめえは
己
(
おれ
)
を殺す
了簡
(
れうけん
)
か。 ...
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かれより四つ五つ上であつた。学問も出来て老僧の気に入つてゐた。老僧の
了簡
(
れうけん
)
では、それを
柔
(
やさ
)
しい涙を含んだ眼の持主の配偶者にしようと思つたらしかつた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
年季
(
ねん
)
が明るといつて何処へ帰る
了簡
(
れうけん
)
、此処はお前さんの家では無いか、このほかに行くところも無からうでは無いか、分らぬ事を言ふ物ではありませぬと
叱
(
しか
)
られて
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
左りに握りたい
不埒
(
ふらち
)
至極の
了簡
(
れうけん
)
お止めなさい/\我輩は謹んで艶福を天にかへしたてまつり少し
欲氣
(
よくげ
)
に聞ゆれど幸福一方と决定仕りぬ友人中には
夫
(
それ
)
は惜いお前が女運を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
お前は
巳之吉
(
みのきち
)
と夫婦みたいに暮して居るやうだが、そりやお前惡い
了簡
(
れうけん
)
だぜ。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ば
却
(
かへ
)
つて我等に
塗付
(
ぬりつけ
)
んと
當途
(
あてど
)
もなき
事
(
こと
)
言散し若年ながらも
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
重
(
かさ
)
ねて口を
愼
(
つゝし
)
み給へ若き時より氣を付て惡き
了簡
(
れうけん
)
出さるゝな
親々達
(
おや/\たち
)
に氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
當人
(
たうにん
)
、
女
(
をんな
)
にかけては
其
(
そ
)
のつもりで
居
(
ゐ
)
る
日
(
ひ
)
の
下開山
(
したかいざん
)
、
木下藤吉
(
きのしたとうきち
)
、
一番槍
(
いちばんやり
)
、
一番乘
(
いちばんのり
)
、
一番首
(
いちばんくび
)
の
功名
(
こうみやう
)
をして
遣
(
や
)
つた
了簡
(
れうけん
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昔の人で
了簡
(
れうけん
)
が
狭
(
せま
)
いから、
途方
(
とはう
)
に
暮
(
く
)
れてすご/\と
宅
(
うち
)
へ
帰
(
かへ
)
り、
女房
(
にようばう
)
に
一伍一什
(
いちぶしじう
)
を話し、
此上
(
このうへ
)
は
夫婦別
(
ふうふわか
)
れをして、
七歳
(
なゝつ
)
ばかりになる女の子を
女房
(
にようばう
)
に
預
(
あづ
)
けて、
国
(
くに
)
へ
帰
(
かへ
)
るより
仕方
(
しかた
)
がない。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
形見
(
かたみ
)
と
思
(
おも
)
へば
不憫
(
ふびん
)
さ
限
(
かぎ
)
りのなきに、
其方
(
そち
)
が
心
(
こヽろ
)
一つにて
我
(
わ
)
れも
安堵
(
あんど
)
姫
(
ひめ
)
に
疵
(
きず
)
もつかず、
此處
(
こヽ
)
をよく
了簡
(
れうけん
)
なし
斷念
(
さつぱり
)
と
退
(
のい
)
て
呉
(
く
)
れかし、さりながら
此後
(
こののち
)
の
身
(
み
)
の
有
(
あり
)
つきにと
包物
(
つヽみもの
)
を
賜
(
たま
)
はりて、
言
(
い
)
はねど
手切
(
てき
)
れの
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
證據にと目に
角
(
かど
)
立
(
たつ
)
れば惣内
膝
(
ひざ
)
立直
(
たてなほ
)
し名主役の惣内を盜人などとは
言語同斷
(
ごんごどうだん
)
なり九助品に依り
筋
(
すぢ
)
に因ては
了簡
(
れうけん
)
成難
(
なりがた
)
しと聞
皆々
(
みな/\
)
四方より九助を取
卷
(
まき
)
たり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一番首
(
いちばんくび
)
一番乘
(
いちばんのり
)
、ソレ
大得意
(
だいとくい
)
の
時
(
とき
)
であるから
何
(
なん
)
となく
了簡
(
れうけん
)
も
柔
(
やはら
)
かに、
首筋
(
くびすぢ
)
もぐにや/\として
居
(
ゐ
)
る
折
(
をり
)
から、
自然
(
しぜん
)
雨
(
あめ
)
の
寂
(
さび
)
しく
降
(
ふ
)
る
夜
(
よ
)
などはお
念佛
(
ねんぶつ
)
の
一
(
ひと
)
つも
唱
(
とな
)
へる
處
(
ところ
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ハツ/\いえもう
貴方
(
あなた
)
、年が年ですから
死病
(
しびやう
)
なんでせう。金「お
前
(
まへ
)
さん
其様
(
そん
)
な気の弱い事を
云
(
い
)
つちやアいけませぬ、
石
(
いし
)
へ
獅噛附
(
しがみつい
)
ても
癒
(
なほ
)
らうと
云
(
い
)
ふ
了簡
(
れうけん
)
で
居
(
ゐ
)
なくツちやアいけませぬよ。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小利口
(
こりこう
)
にきび/\と
立𢌞
(
たちま
)
はつて、
朝
(
あさ
)
は
六
(
む
)
つ
前
(
まへ
)
から
起
(
お
)
きて、
氣輕
(
きがる
)
身輕
(
みがる
)
は
足輕
(
あしがる
)
相應
(
さうおう
)
、くる/\とよく
働
(
はたら
)
く
上
(
うへ
)
、
早
(
はや
)
く
江戸
(
えど
)
の
水
(
みづ
)
に
染
(
し
)
みて、
早速
(
さつそく
)
情婦
(
いろ
)
を
一
(
ひと
)
つと
云
(
い
)
ふ
了簡
(
れうけん
)
から
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
密
(
そつ
)
と
隠
(
かく
)
して出て
行
(
ゆ
)
くのを主人が見て、アハヽ
是
(
これ
)
が子供の
了簡
(
れうけん
)
だな、人が見たら
蛙
(
かへる
)
とは
面白
(
おもしろ
)
い、一ツあの
牡丹餅
(
ぼたもち
)
を引き出して、
蛙
(
かへる
)
の
生
(
いき
)
たのを
入
(
い
)
れて
置
(
おい
)
たら
小僧
(
こぞう
)
が
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て
驚
(
おどろ
)
くだらうと
日本の小僧
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其處
(
そこ
)
を
以
(
も
)
ちまして、
手前
(
てまへ
)
の
了簡
(
れうけん
)
で、
何
(
なん
)
と、
今年
(
ことし
)
は
一
(
ひと
)
つ、
趣
(
おもむき
)
をかへて、お
酒
(
さけ
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
しながら、
各々
(
めい/\
)
國々
(
くに/″\
)
の
話
(
はなし
)
、
土地
(
とち
)
所
(
ところ
)
の
物語
(
ものがたり
)
と
云
(
い
)
ふのをしめやかにしようではあるまいか。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東京
(
とうきやう
)
に
居
(
ゐ
)
て、
京都
(
きやうと
)
の
藝妓
(
げいこ
)
に、
石山寺
(
いしやまでら
)
の
螢
(
ほたる
)
を
贈
(
おく
)
られて、
其處等
(
そこら
)
露草
(
つゆぐさ
)
を
探
(
さが
)
して
歩行
(
ある
)
いて、
朝晩
(
あさばん
)
井戸
(
ゐど
)
の
水
(
みづ
)
の
霧
(
きり
)
を
吹
(
ふ
)
くと
云
(
い
)
ふ
了簡
(
れうけん
)
だと
違
(
ちが
)
ふんです……
矢張
(
やつぱ
)
り
故郷
(
ふるさと
)
の
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れた
所爲
(
せゐ
)
だ
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小利口
(
こりこう
)
にきび/\と
立𢌞
(
たちまは
)
る、
朝
(
あさ
)
は
六
(
む
)
つ
前
(
まへ
)
から
起
(
お
)
きて、
氣輕
(
きがる
)
身輕
(
みがる
)
は
足輕
(
あしがる
)
相應
(
さうおう
)
、くる/\とよく
働
(
はたら
)
く
上
(
うへ
)
、
早
(
はや
)
く
江戸
(
えど
)
の
水
(
みづ
)
に
染
(
し
)
みて
早速
(
さつそく
)
に
情婦
(
いろ
)
を
一
(
ひと
)
つと
云
(
い
)
ふ
了簡
(
れうけん
)
から、
些
(
ち
)
と
高
(
たか
)
い
鼻柱
(
はなばしら
)
から
手足
(
てあし
)
の
爪
(
つめ
)
まで
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“了簡”の意味
《名詞》
了簡(りょうけん)
思案。考え。
(context、dated)取り計らい。
《動詞》
考えをめぐらす。
我慢する。堪える。おおめにみる。
(出典:Wiktionary)
了
常用漢字
中学
部首:⼅
2画
簡
常用漢字
小6
部首:⽵
18画
“了簡”で始まる語句
了簡方
了簡違
了簡通
了簡次第