“露草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つゆくさ77.3%
つゆぐさ22.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば天上の星のように、瑠璃るりを点ずる露草つゆくさや、金銀の色糸いろいと刺繍ししゅうのような藪蔓草やぶつるくさの花をどうして薔薇ばら紫陽花あじさいと誰が区別をつけたろう。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と見れば、彼方の松の木陰に、さっきからじっとうずくまったまま、顔も上げずに咲いている露草つゆくさのような、弱々しい女性の姿があった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東京とうきやうて、京都きやうと藝妓げいこに、石山寺いしやまでらほたるおくられて、其處等そこら露草つゆぐささがして歩行あるいて、朝晩あさばん井戸ゐどみづきりくと了簡れうけんだとちがふんです……矢張やつぱ故郷ふるさとことわすれた所爲せゐ
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
露草つゆぐさの花さきにけり。
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)