“螢”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方(ふりがな)割合
ほたる96.2%
ホウタル1.9%
ホタル1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お客さまのうちにはよくほたるを啼けとか、疝気せんきの虫を啼けとかいう註文が出ますが、それはわたくし以上の天才にもおそらくできますまい。
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
をぎ秋風あきかぜふけどほたるねきし塗柄ぬりゑ團扇うちは面影おもかげはなれぬ貴公子きこうしあり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
障子はあけ放してあっても、蒸し暑くて風がない。そのくせ燭台しょくだいの火はゆらめいている。ほたるが一匹庭の木立ちを縫って通り過ぎた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
中空なかぞらを、ゆきつばさつて、あのあをが、蜿々うね/\ほたるのやうにんでました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
田越たごえ蘆間あしまほしそら池田いけださと小雨こさめほたる、いづれも名所めいしよかぞへなん。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
・なんといつてもわたしはあなたが好きなホウタル
行乞記:08 大田 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
秀吉だって若いときはそうでもなかったでしょうが、老年になってホタルく歌をよんだら、そろり新左が、螢が鳴いたということは天下にないとがんばって、すこしけんかめいて来たら、細川幽斎が、雨が降って鳴く虫は一つもいないのに螢ばかりが鳴いている