“ほたる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホタル
語句割合
61.2%
38.1%
蛍虫0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なつならば、すいとびだすまよほたるを、あれさちなと、団扇うちわるしなやかなられるであろうが
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
薄葉の中にあまたのほたるが入れてあるらしく、そこだけ、青い灯火ともしびのような光がはらんで、明りにかわるようにしてあった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
あおと赤と二色ふたいろの鉄道馬車のともしびは、流るるほたるかとばかり、暗夜を貫いて東西より、と寄ってはさっと分れ、且つ消え
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其夜水のかゝりし処光り暉かゝやく事ほたるむらがりたるが如くなりしに、二三夜にしてその光りも消失きえうせけりとぞ。
しかもその俗語の俗ならずしてかえって活動する、腐草ほたると化し淤泥おでいはちすを生ずるの趣あるを見ては誰かその奇術に驚かざらん。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
障子はあけ放してあっても、蒸し暑くて風がない。そのくせ燭台しょくだいの火はゆらめいている。ほたるが一匹庭の木立ちを縫って通り過ぎた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
蘇我ノ蝦夷えみし平群へぐりしび、蘇我ノ赤魚あかお押返おさかえ毛屎けくそ阿曇あずみ蛍虫ほたる——などはまだよいが、巨勢こせ屎子くそこという女性がある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)