“露呈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらわ47.4%
ろてい31.6%
あらは21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
艶麗えんれいにあらわれた、大どよみの掛声に路之助ふんした処の京の芸妓げいこが、襟裏のあかいがやや露呈あらわなばかり、髪容かみかたち着つけ万端。無論友染の緋桜縮緬ひざくらちりめん
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
僧侶の秘事や、寺侍たちの悪風は、市中に露呈ろていしているもの以上である。ここもまた、決して、それらの腐敗寺院の例外ではない。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぱうは、大巌おほいはおびたゞしくかさなつて、陰惨冥々いんさんめい/\たる樹立こだちしげみは、露呈あらはに、いし天井てんじやううねよそほふ——こゝの椅子いすは、横倒よこたふれの朽木くちきであつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)