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露呈
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ろてい
ふりがな文庫
“
露呈
(
ろてい
)” の例文
僧侶の秘事や、寺侍たちの悪風は、市中に
露呈
(
ろてい
)
しているもの以上である。ここもまた、決して、それらの腐敗寺院の例外ではない。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とたんに月は雲間を出でて、月光は水のように流れ、くぬぎ林はほのぼのと幹を
露呈
(
ろてい
)
してわが眼底に像を結んだ。
第四次元の男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大伴
(
おおとも
)
ノ
御行
(
みゆき
)
、粗末な
狩猟
(
かり
)
の
装束
(
しょうぞく
)
で、左手より登場。中年男。
荘重
(
そうちょう
)
な歩みと、
悲痛
(
ひつう
)
な表情をとり
繕
(
つくろ
)
っているが、時として彼のまなざしは
狡猾
(
こうかつ
)
な輝きを
露呈
(
ろてい
)
する。………
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
というのは、今春来の不平不満は今なお
鬱勃
(
うつぼつ
)
としていて、対秀吉感情は少しもあらたまらず、上方筋の情報を耳にすれば、忽ち、岡崎、浜松にその反撥が
露呈
(
ろてい
)
して
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幸いに、高麗も明も、元ほどな威を、彼もその時代は、持たなかったからいいが——それにせよ、室町幕府の腐敗ぶりがそのまま海外に
露呈
(
ろてい
)
していたら何とも知れん。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
離反常なし、という戦乱下の人心は、いまや
遺憾
(
いかん
)
なく、その浮動性を
露呈
(
ろてい
)
して
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
案外な不用意を
露呈
(
ろてい
)
して、知らぬまに、重大な波紋を作っていることが多い。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“露呈”の意味
《名詞》
隠れていた物事が外部に現れ出ること。
(出典:Wiktionary)
露
常用漢字
中学
部首:⾬
21画
呈
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“露呈”で始まる語句
露呈症