“ろてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
露呈46.2%
魯廷23.1%
芦汀7.7%
蘆底7.7%
路程7.7%
魯町7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんに月は雲間を出でて、月光は水のように流れ、くぬぎ林はほのぼのと幹を露呈ろていしてわが眼底に像を結んだ。
第四次元の男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
身に合せて借りたる黒き禮服、新に買求めたるゴタ板の魯廷ろていの貴族譜、二三種の辭書などを、小「カバン」に入れたるのみ。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
阮小二げんしょうじの家も、探すまでのことはない。芦汀ろていに臨み、山にり、数隻の小舟をもやった棒杭から、茅屋あばらやの垣にかけて、一張りの破れ網が干してあった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗教家はいたづらに博識をてらふところの柔紳士となり了せんとす、我霊界も、我物界も、真俗二諦共に是れ風に吹かるゝ蘆底ろていの人物を以て充されんとす、吾人は之が為に浩歎を発せざるを得ず
全員十五名、場所はすでにいくどもゆきなれた、サクラ湾である、路程ろていは遠からず、危険のおそれがないので、年少組までのこらずつれてゆくことにした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
長女春は早世した。二子義焉子元淵、名は兼時、小字をさななは平二郎、後俳人落柿舎去来となつた。二女佐世は宇野氏に嫁した。三子礼焉子元成は一に魯町ろていと号して儒となつた。通称は小源太であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)