“みちのり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
道程79.4%
路程6.6%
距離3.7%
里程3.7%
行程2.2%
通憲1.5%
道法1.5%
途程0.7%
道規0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海岸からはだいぶ道程みちのりのある山手だけれども水は存外悪かった。手拭てぬぐいしぼって金盥かなだらいの底を見ていると、たちまち砂のようなおりおどんだ。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もちろんセラの大寺からわずかに一里半の路程みちのりですから、三日の朝早く出て来れば間に合います。レブンからは三里位これもその日で間に合う。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
二本の赤い鉄柱の距離みちのりを目分量で測って見ると、一町には足りないくらいだが、いくら眼と鼻の間だからと云って、一方だけを専門にしてさえ覚束おぼつかない彼の監視力に対して
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三の戸まで何ほどの里程みちのりかと問いしに、三里と答えければ、いでや一走りといきせきたって進むに、とうげ一つありて登ることやや長けれどもきず、雨はいよいよ強く面をあげがたく
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
付添つけそへ酒代も澤山に遣す程に急げ/\と急立ける御定法の早飛脚はやひきやくは江戸より京都まで二日二夜半よはんなれども此度は大岡の家改易に成か又立かの途中なれば金銀を散財まきちらして急がせける程に百五十里の行程みちのり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
高野山の明遍僧都みょうへんそうずは少納言通憲みちのりの子であって三論の奥旨を極め、才名世に許されていたけれども、名利をいとい、勅命を避けて高野に隠遁していたが、或時法然の撰択集を読んで
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
休めて扨老女に打對ひ率爾そつじながら此處は何といふ所にて東海道の宿迄は道法みちのり何程是有やと尋ぬるに老女は答へて此處は大野の在にて街道かいだう迄は二里餘りも有ぬべし只今承まはれば御連おつれを見失ひ此所迄後を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
明治維新のことを老人たちは「瓦解がかい」という言葉をもって話合っている。「瓦解」とは、破壊と建設とをかねた、改造までの恐しい途程みちのり言表いいあらわした言葉であろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
隱岐の國松島の西島(松島の一小屬島也。土俗呼て次島と云。)より海上道規みちのり凡四十里許り北の方に有(竹島圖説。此説疑ふこと多けれども他に據るもの無故にしるし置けり。)
他計甚麽(竹島)雑誌 (旧字旧仮名) / 松浦武四郎(著)