“つとめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
23.0%
20.5%
勤務10.7%
義務7.4%
任務4.9%
職務4.9%
遊女4.9%
2.5%
2.5%
2.5%
(他:20)16.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうひとふか這入はひむと日々ひゞつとめすなはみちそのものになつてしまふ。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
たとひ今にいたるまで彼につきていひたる事をみな一の讚美の中に含ましむとも、わがつとめを果すに足らじ 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「それではかう云ふのですな、貴方はつとめを為てをつても、外の客には出ずに、この人一個ひとりを守つて——さうですね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
祝儀取るにも心持がかろうから、是非見たい。が、しかし心のままにしなよ、決してつとめを強いるじゃないぞ。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
丁度丑松が一日の勤務つとめを終つて、疲れて宿へ帰つた時は、一同『主婦かみさんを出せ』とわめき立てるところ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
こゝに集る人々の多くは、日々にち/\の長い勤務つとめと、多数の生徒の取扱とにくたぶれて、さして教育の事業に興味を感ずるでもなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
進むの願ひいと深くして我等止まることをえず、このゆゑに我等の義務つとめもし無禮むらいとみえなばゆるせ 一一五—一一七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
といひ、彼聞きて、今は心を安んぜよ、我わが義務つとめを果して後行かざるべからず、正義これを求め、慈悲我をむといふに似たりき —九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ひとりのものアレルヤの歌をはなれてこの新しき任務つとめを我に委ねしなり、彼盜人にあらず、我また盜人の魂にあらず 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
次序ついで任務つとめとをこゝにてわかち與ふる攝理、四方よもの聖徒達をしてしづかならしめしとき 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
然し彼は資性篤実で又能く物にえ得る人物であったから、この苦悩の為めに校長の職務つとめを怠るようなことはない。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
げに汝が汝のおぼゆる時の間に律法おきてぜに職務つとめ習俗ならはしを變へ民を新たにせること幾度いくたびぞや 一四五—一四七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この時節より通ひそむるは浮かれ浮かるる遊客ゆふかくならで、身にしみじみと実のあるお方のよし、遊女つとめあがりの去るひとが申き
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
遊女つとめあがりのひとまうしき、このほどのことかゝんもくだ/\しや大音寺前だいおんじまへにてめづらしきこと盲目按摩めくらあんまの二十ばかりなるむすめ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたくしは筆をるに当つて事実を伝ふることをもつぱらにし、つとめて叙事の想像にわたることを避けた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
或時期の詩人はさういふ言を以て自分の仕事を恥かしくないものにしようとつとめたものだ。
弓町より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
われには笑顔見せたまわざること絶えてなかりしが、わがために慰めらるるや、さらばつとめて慰めむとてく。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道々も故意わざと平気な顔をして、往来を眺めながら、つとめて心を紛らしているうちに、馴染の町を幾つも過ぎてくるま停車場ステーションへ着いた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
我はその後善き王テバルドのしもべとなりてこゝにわがつとめをはづかしめ、今この熱をうけてそのおひめを償ふ 五二—五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
されど神がこの者に聖なるつとめを許し給ふはその後たゞ少時しばしのみ、彼はシモン・マーゴの己が報いをうくる處に投げ入れられ 一四五—一四七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「お祈祷いのりも済んだし懺悔ざんげもしたし今日のお勤行つとめはつとめてしまったからそろそろ妾は寝ようかと思うよ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
例えばあの世に行けばんなが神様のおやしろみたいな所へ入って、朝から晩までお勤行つとめをしているというような事や、空中を白い着物を着て飛んで行ける事や、大体だいたい野原で、机が出て来いと言うと机がたちまち出て来る。
今は娼妓つとめをして居るのを二三度買って、それを近いうち請出うけだして女房にするからけえれと云うから、何うしてもかえる事は出来ません、何うも江戸のねえさん達やお内儀かみさん達にも沢山意見されて
段々聞きますと宇都宮で娼妓つとめをするだけの証文を貼って、アノお前も得心の上で証文は是れ/\で、金も五十円兄様に渡したから何んでもと申されますから、私も恟り致しまして、其様そんな事は出来ません身の上でございまして、老体の母もございますから、母に相談の上に致さんければなりませんと云って
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
汝はふさはしき道と方法てだてとを盡し、我を奴僕ぬぼくつとめより引きてしかして自由に就かしめぬ 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
愛の目を己が悦びにとめつゝ、かの默想者もくさうじや、進みて師のつとめをとり、聖なる言葉にてひけるは 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
然し、これだけの事で御座いますれば、主人も従来これまで勤労つとめに免じて、又どうにも勘弁は致してくれましたので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
輪島からは海の上を、追立てられ、漕流こぎながされて、出稼ぎの売色つとめに出る事。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
駅長はそのころ中仙道大宮駅に奉職つとめていて、十幾年かぶりで小林に会見したのであったそうだ。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
私はこのいい細君がたすきをあやどって甲斐甲斐かいがいしく立ち働きながらも、夫の首尾を気づこうて、憂いを胸にかくしている姿を見て、しみじみと奉職つとめの身の悲しさを覚えて、私のし過しから足立駅長のような善人が、不慮の災難をることかと思うと、身も世もあられぬような想いがした。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
私は私の本分つとめを尽くすうちに、満足を見出してゆくべきです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
はや朝の看経つとめはて、しづしづと
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「本当? うれしい! ねエ、二人で!——でもおっかあさまがいらッしゃるし、お職分つとめがあるし、そう思っておいでなすッても自由にならないでしょう。その時はわたくしだけ先に行って待たなけりゃならないのですねエ——わたくしが死んだら時々は思い出してくださるの? エ? エ? あなた?」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
職司つとめの種類のうちには、主につけるものにあらずして、その表面は極めて格好に且つ怡楽たのしきものなるに似たれど、終りには、死を意味するものあり。
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
俺は知らない、迷惑だ、ときっと貴方は、うおっしゃいましょうけれど、芸妓つとめしたって、ひとですもの、分けて、あんな、おとなしい、内気な小雪さんなんですもの、打ちつけに言出せますか。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
義理から別離わかれ話になると、お蔦は、しかし二度芸者つとめをする気は無いから、幸いめ組の惣助そうすけの女房は、島田が名人の女髪結。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
既にもう一生の行程つとめを終つた爺さん婆さんの群ばかりで無く、随分種々さま/″\繁忙せはしい職業に従ふ人々まで、其を聴かうとして熱心に集ふのを見ても、いかに斯の飯山の町が昔風の宗教と信仰との土地であるかを想像させる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「やかましい。おれは、天に恥じない。又八のおばばは、おれをかたきの何のとののしったが、おれは、又八の消息たよりをあのおふくろへ告げることが、自分の責任つとめだ、友達の信義だ、そう思ったからこそ、山木戸をむりに越え、村へ帰って来たのだ。——それが武士の道にそむいているか」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いと高き處に坐し、その責務つとめを怠りしごとくみえ、かつともの歌にあはせて口を動かすことをせざる者は 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
構内かまえうちの長屋の前へ、通勤つとめに出る外、余り着て来た事の無い、珍らしい背広の扮装いでたち、何だか衣兜かくしを膨らまして、その上暑中でも持ったのを見懸けぬ、蝙蝠傘こうもりがささえ携えて、早瀬が前後あとさきみまわしながら、悄然しょうぜんとして入って来たが、梅のもとなるお妙を見る……
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)