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勤
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つとめ
ふりがな文庫
“
勤
(
つとめ
)” の例文
梓は心の動くごとに
勤
(
つとめ
)
を
落籍
(
ひか
)
そうと思わぬことはなかったが、
渠
(
かれ
)
が感情の上に、先天的一種の迷信を持ってるというはここのこと。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其方儀天一坊身分
聢
(
しか
)
と相糺さず
萬事
(
ばんじ
)
華麗
(
くわれい
)
の
體
(
てい
)
たらく有しを
如何
(
いかゞ
)
相心得居申候や
訴
(
うつた
)
へもせず
役儀
(
やくぎ
)
をも
勤
(
つとめ
)
ながら心付ざる段不屆に付退役申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
若「アヽ此の比翼
散
(
ぢら
)
しも
徒
(
いたず
)
ら事になったか、怨めしい、それほど不実の人とは知らず、
勤
(
つとめ
)
の
中
(
うち
)
一夜でも
外
(
ほか
)
の客へは
交
(
かわ
)
さぬ枕」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それではかう云ふのですな、貴方は
勤
(
つとめ
)
を為てをつても、外の客には出ずに、この人
一個
(
ひとり
)
を守つて——さうですね」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
いわんや男子は外を
勤
(
つとめ
)
て家におること稀なれば、誰かその子を教育する者あらん。
哀
(
あわれ
)
というも、なおあまりあり。
中津留別の書
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
然るに勝三郎は東京座における勝四郎の
勤
(
つとめ
)
ぶりに
慊
(
あきたら
)
なかった。そして病のために
気短
(
きみじか
)
になっている勝三郎と勝四郎との間に、次第に繕いがたい
釁隙
(
きんげき
)
を生じた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
同時
(
どうじ
)
に
彼
(
かれ
)
は
勤
(
つとめ
)
を
休
(
やす
)
んでわざ/\
此所
(
こゝ
)
迄
(
まで
)
來
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
であつた。
紹介状
(
せうかいじやう
)
を
書
(
か
)
いて
呉
(
く
)
れた
人
(
ひと
)
、
萬事
(
ばんじ
)
に
氣
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
呉
(
く
)
れる
宜道
(
ぎだう
)
に
對
(
たい
)
しても、あまりに
輕卒
(
けいそつ
)
な
振舞
(
ふるまひ
)
は
出來
(
でき
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さても
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
かぬとて
是
(
こ
)
れほどの
役廻
(
やくまは
)
りあるべきや、
浮世
(
うきよ
)
の
勤
(
つとめ
)
めを
一巡
(
いちじゆん
)
終
(
をは
)
りて、さても
猶
(
なほ
)
かヽるべき
子
(
こ
)
の
怠惰
(
のら
)
にてもあらば、
如來樣
(
によらいさま
)
お
出迎
(
でむか
)
ひまで
此口
(
このくち
)
つるしても
置
(
お
)
かれず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
毎朝仏様にお
勤
(
つとめ
)
がすむと、お天気さへよければ、豆小僧は上の山へ
柴刈
(
しばか
)
りに行くのでした。
豆小僧の冒険
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
后を守護する
勤
(
つとめ
)
を忘れさせ、7310
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
平生
(
ふだん
)
よりは夜が更けていたんだから、早速お
勤
(
つとめ
)
の
衣裳
(
いしょう
)
を脱いでちゃんと
伸
(
の
)
して、こりゃ女の
嗜
(
たしなみ
)
だ、姉さんなんぞも遣るだろうじゃないか。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勤
(
つとめ
)
たるも
先例
(
せんれい
)
なければ此時忠相ぬしは町奉行を
止
(
やめ
)
られて
更
(
さら
)
に寺社奉行に任ぜられしなど未だ
例
(
ためし
)
なき
美目
(
びもく
)
を
施
(
ほどこ
)
し
士庶
(
ししよ
)
人をして其徳を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
下士はよき役を
勤
(
つとめ
)
て
兼
(
かね
)
て家族の
多勢
(
たぜい
)
なる家に非ざれば、
婢僕
(
ひぼく
)
を使わず。
昼間
(
ひるま
)
は町に
出
(
い
)
でて物を買う者少なけれども、夜は男女の
別
(
べつ
)
なく町に
出
(
いず
)
るを常とす。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
同時に彼は
勤
(
つとめ
)
を休んで、わざわざここまで来た男であった。紹介状を書いてくれた人、万事に気をつけてくれる宜道に対しても、あまりに軽卒な
振舞
(
ふるまい
)
はできなかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
苟
(
かりそめ
)
にも殿様のお側近く
勤
(
つとめ
)
をする鹽原角右衞門、炭屋の下男に
知己
(
しるべ
)
は持たんわい、成程今を
距
(
さ
)
る事十五ヶ年以前、阿部家を出て上州東口の小川村に八ヶ年程浪人していた其の折
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また二度の
勤
(
つとめ
)
をしてますます深みへ落ちようも知れず、もとより抱妓を置く金で仲之町から引取って
手許
(
てもと
)
で稼がせる
数
(
すう
)
ではなし。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勤
(
つとめ
)
し大岡忠右衞門と申者は
目今
(
たうじ
)
何役
(
なにやく
)
を致し居るやと
御尋
(
おんたづね
)
に
御側衆
(
おそばしう
)
申上げる
樣
(
やう
)
大岡忠右衞門儀
未
(
いま
)
だ山田奉行
勤役
(
きんやく
)
にて
罷在
(
まかりあ
)
る旨を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
右
(
みぎ
)
の
如
(
ごと
)
く
定
(
さだめ
)
てサンデイは
休日
(
きうじつ
)
にて、
商賣
(
しやうばい
)
も
勤
(
つとめ
)
も
何事
(
なにごと
)
も
休息
(
きうそく
)
することむかしの
我邦
(
わがくに
)
の
元日
(
ぐわんじつ
)
の
如
(
ごと
)
し。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
斯
(
こ
)
う云う訳だが、
予
(
かね
)
てお前も知っての通り、昨年悴が
彼
(
あ
)
アいう訳になって
私
(
わし
)
も
最
(
も
)
う
勤
(
つとめ
)
は辛いし、大きに気力も衰えたから、照に
何
(
どん
)
な者でも養子をして、隠居して楽がしたい訳でもないが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おう、
勤
(
つとめ
)
する身のままならぬテッテチチンテッテチチンリンリン==いつぞや
主
(
ぬし
)
の
居続
(
いつづけ
)
に
寝衣
(
ねまき
)
のままに引寄せて==を聞かしねえ、後生だ。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夫
(
そ
)
れから家督相続と云えば
其
(
そ
)
れ相応の
勤
(
つとめ
)
がなくてはならぬ、藩中
小士族
(
こしぞく
)
相応の勤を命ぜられて居る、けれども私の心と云うものは
天外万里
(
てんがいばんり
)
、何もかも
浮足
(
うきあし
)
になって
一寸
(
ちょい
)
とも
落付
(
おちつ
)
かぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
若
(
も
)
し此の事が人の耳に這入って、
明日
(
あす
)
にも新聞紙上へでも出るような事があっちゃア僕も
勤
(
つとめ
)
は出来ず、何うしても職を辞さんければならんから、
今霄
(
こよい
)
の
中
(
うち
)
直
(
すぐ
)
に僕は
此者
(
これ
)
を一旦連れ帰って
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この時その役
勤
(
つとめ
)
し後、
渠
(
かれ
)
はまた再び
場
(
じょう
)
に上らざるよし。蛇責の釜に
入
(
い
)
りしより心地
悪
(
あし
)
くなりて、はじめはただ
引籠
(
ひきこも
)
りしが、
俳優
(
やくしゃ
)
厭
(
いや
)
になりぬとて
罷
(
や
)
めたるなり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
是れ女子第一の
勤
(
つとめ
)
也。夫の教訓有らば其
仰
(
おおせ
)
を
叛
(
そむく
)
べからず。
疑敷
(
うたがわしき
)
ことは夫に問ふて其
下知
(
げぢ
)
に随ふべし。夫
問事
(
とうこと
)
あらば正しく答べし。其返答
疏
(
おろそか
)
なるは無礼也。夫若し
腹立
(
はらだち
)
怒
(
いかる
)
時
(
とき
)
は恐れて
順
(
したがう
)
べし。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
何をしてもお
勤
(
つとめ
)
が出来ませんから、二人して勤めべき所、お
一方
(
ひとかた
)
が病気故、新左衞門お一方で座光寺源三郎の屋敷へ宅番に附いて居ると、
或夜
(
あるよ
)
彼
(
か
)
の梶井主膳と云う者が同類を集めて駕籠を釣らせ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半月ばかり、身にいたはりがあつて、
勤
(
つとめ
)
を引いて
引籠
(
ひきこも
)
つて居たのが、此の日
修法
(
しゅほう
)
ほどき、満願の
御二方
(
おふたかた
)
の
心祝
(
こころいわい
)
の座に列するため、久しぶりで
髪容
(
かみかたち
)
を整へたのである。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのとき私は藩の御用で城の門の番をする
勤
(
つとめ
)
があって、二、三日目に一昼夜当番する順になるから、その時には昼は写本を休み、夜になれば
窃
(
そっ
)
と
写物
(
うつしもの
)
を
持出
(
もちだ
)
して、朝、城門の
明
(
あ
)
くまで写して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
隅「
勤
(
つとめ
)
をして居て仕方なしに相手をするので上りましたよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
明日の
勤
(
つとめ
)
のほどが——と誰も頼まない、酔ったのを
枷
(
かせ
)
にして、不参、欠席のことわりを言うのである。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どんな真似でも一つ遣れば、立派な芸者の
面目
(
めんぼく
)
が立つ。祝儀取るにも心持が
可
(
よ
)
かろうから、是非見たい。が、しかし心のままにしなよ、決して
勤
(
つとめ
)
を強いるじゃないぞ。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それもまた同じ
勤
(
つとめ
)
の
止
(
や
)
むを得ぬ境遇であったから、中の
好
(
い
)
い
従姉妹
(
いとこ
)
が三人、
年紀
(
とし
)
の姉なると、妹なると、
皆
(
みんな
)
お嬢様ではおらず、女房にもならず、奥様にはもとよりなり
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
処
(
ところ
)
でものは
相談
(
さうだん
)
ぢやが、
何
(
なん
)
とかして、
其
(
そ
)
の
奥様
(
おくさま
)
を
助
(
たす
)
けると
言
(
い
)
ふ
工夫
(
くふう
)
はねえだか、のう、
御坊
(
ごばう
)
、
人助
(
ひとだす
)
けは
此方
(
こなた
)
の
勤
(
つとめ
)
ぢや、
一
(
ひと
)
つ
折入
(
をりい
)
つて
頼
(
たの
)
むだで、
勘考
(
かんかう
)
してくらつせえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……けんども、やきもきと
精出
(
せいだ
)
いて
人
(
ひと
)
の
色恋
(
いろこひ
)
で
気
(
き
)
を
揉
(
も
)
むのが、
主
(
ぬし
)
たち
道徳
(
だうとく
)
の
役
(
やく
)
だんべい、
押死
(
おつち
)
んだ
魂
(
たましひ
)
さ
導
(
みちび
)
くも
勤
(
つとめ
)
なら、
持余
(
もてあま
)
した
色恋
(
いろこひ
)
の
捌
(
さばき
)
を
着
(
つ
)
けるも
法
(
ほふ
)
ではねえだか、の、
御坊
(
ごばう
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あすこのな、蛇屋に蛇は多けれど、貴方がたのこの
二条
(
ふたすじ
)
ほど、
験
(
げん
)
のあったは外にはないやろ。私かて、親はなし、
稚
(
ちいさ
)
い時から
勤
(
つとめ
)
をした、辛い事、悲しい事、
口惜
(
くや
)
しい事、恋しい事
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ところが
不可
(
いけ
)
ないの、手が足りなくッて二度の
勤
(
つとめ
)
と相成ります。」
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“勤(
精進
)”の解説
仏教用語としての精進
は、仏教用語のの意訳語。撥音を無表記して「しょうじ」ともいう。漢訳仏典ではと音写して「勤」「」などとも訳す。神道では精進を「そうじ」と読んで物忌と同意に用いる。
八正道では正精進として、四正勤が挙げられている。
(出典:Wikipedia)
勤
常用漢字
小6
部首:⼒
12画
“勤”を含む語句
勤行
出勤
勤務
相勤
恪勤
通勤
勤仕
欠勤
勤労
勤居
勤勉
勤人
勤向
勤王
精勤
忠勤
廻勤
夜勤
勤勞
勤修
...