“恪勤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっきん75.0%
かくきん12.5%
かくごん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は殆んど城に詰めっきりで、殆んど夜と昼の区別なしに恪勤かっきん精励した。それは熱烈というより狂熱的であり、煩瑣はんさ論的にさえなった。
思い違い物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
武芝は年来公務に恪勤かくきんして上下しやうかの噂も好いものであつたが、前例を申して之をこばんだ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
声の主は、その頃同じ基経の恪勤かくごんになつてゐた、民部卿時長の子藤原利仁としひとである。肩幅の広い、身長みのたけの群を抜いたたくましい大男で、これは、煠栗ゆでぐりを噛みながら、黒酒くろきさかづきを重ねてゐた。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)