“精励恪勤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいれいかっきん50.0%
せいれいかくきん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
精励恪勤せいれいかっきん、品行方正で「君子」の仇名あだなを取った私も、ナオミのことですっかり味噌みそを附けてしまって、重役にも同僚にも信用がなく、甚だしきは今度の母の死去に就いても
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そして私はナオミの愛におぼれてはいましたけれど、会社の仕事は決しておろそかにしたことはなく、依然として精励恪勤せいれいかっきんな模範的社員だったので、重役の信用も次第に厚くなり、月給の額も上って来て
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
大正の初年は小説を読む暇も、芝居を見るヒマもなかったといってよく、それほど私は、精励恪勤せいれいかくきんな社員だったのである。