“溺”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おぼ93.4%
いばり1.6%
いば0.8%
おば0.8%
でき0.8%
おぼれ0.4%
0.4%
たら0.4%
0.4%
はま0.4%
(他:2)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これで御法みのりの船に同じい、御堂おどうえんを離れさえなさらなかったら、海におぼれるようなことも起らなんだでございましょう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そういうむつかしいことは俺は知らない。俺はそういうことを言いに来たんじゃない。貴様が一婦人の愛におぼれていることを言いに来たんだ」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
誰方どなた怯氣々々びく/\ものでらるゝ樣子やうすぢやが、さて/\笑止千萬せうしせんばんな、みづおぼれやせぬかと
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『本草綱目』に、よきさけ一斗に蝮一疋活きたまま入れて封じ、馬がいばりする処に埋め、一年経て開けば酒は一升ほどに減り、味なお存し蝮は消え失せいる。
ある時は支度金を取って諸侯のしょうに住み込み、故意に臥所ふしどいばりして暇になった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その場に寢込むものがあり、わけのわからぬことを云つて泣き出すものがあり、地主の家にあることを忘れて、土間にいばりをするものがあり、小便たごのなかに足を踏み外したものさへ一人あつた。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
飛ぶ間際まぎわいばりをつかまつるのは一体どう云う心理的状態の生理的器械に及ぼす影響だろう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
馬がいばりをする時だけ彼れは不性無性ふしょうぶしょうたちどまった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
やがて元気も旧に復し、浮世の荒浪に泳ぎ出づるとも、決しておばれざるべしとの覚悟さえ生じければ、亡夫が一週年の忌明きあけを以て、自他相輔あいたすくるの策を講じ
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「じゃ戦争の終りに、この湾でおばれて死んだ水兵のことを、覚えてるかね。覚えてないだろうね」
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
やがて、完全なでき死を待って静かに浴槽中にもどすと、体は、頭の方を先に湯の底をくぐって、逆に浴槽の細い部分へつくというのである。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
平次の豫感は當りました。その翌る朝、一寸法師の玉六のでき死體は、百本ぐひから揚つたのです。
花嫁の入浴、日用品を買いにちょっと外出したと見せかけたジェイムスの現場不在証明アリバイ、浴槽における花嫁のでき死、アレキサンダア・ライス医師の簡単な死亡証明書、涙のとむらい等、すべて前の事件と同じであることも、またもちろんである。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
暖地だんちの人花のちるくらべ美賞びしやうする雪吹ふゞきと其ことなること、潮干しほひあそびてたのしむ洪濤つなみおぼれくるしむとのごとし。
と、熱くささやいて、そして、自分の言葉に、酔いれるかのように、もたれかかったが、千世は身をすくめたまま、答えられぬ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「ねえねえ島さん、こうだとさ、あのお米さんの腕だっしゃは、大洞の金持ちの息子をたらし、今度足洗いをするそうだよ。ふざけているね、大莫連おおばくれんのくせに。でもマアせいぜい三月だろう、ナーニこの里へ帰って来るよ、情夫いろおとこの太兵衛が糸をあやつり、させる所業しわざに相違ないよ」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そりゃ刃物け、棒切一本持たいでも、北海道釧路くしろの荒土をねた腕だで、このこぶし一つでな、どたまア胴へ滅込めりこまそうと、……ひょいと抱上げて、ドブンと川にめる事の造作ないも知ったれども、そりゃ、あれを見ぬ前だ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
文治の居ります裏に四五軒の長屋があります、此処こゝこして来ましたのはぜん申上げました右京様の御家来藤原喜代之助で、若気わかげの至りに品川のあけびしのおあさと云う女郎にはま
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
權「お前辛抱しなよ、お女郎買におっぱまってはいかねえよ、国と違ってお女郎が方々にるから、随分身体を大事でえじにしねば成んねえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)