“いばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イバリ
語句割合
尿83.7%
8.2%
威張6.1%
放尿2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず新聞のゴシップによると、その代議士は数年以前、動物園を見物中、猿に尿いばりをかけられたことを遺恨いこんに思っていたそうである。
猿蟹合戦 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
よくもよくもこううまく化けて来たものと——伊織は舌を巻くと共に、ぶるぶるッと、身ぶるいを覚えて、思わず、尿いばりを少し洩らしてしまった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かめ尿いばりを印肉に仕懸しかくるなどたくいだすよりすたれて、当時は手早く女は男の公債証書を吾名わがなにして取りおき
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
が、彼の篠枝ささえの酒を飲んで、あと尿いばりを入れて置いたと云ふ事を書けば、その外はおよそ、想像される事だらうと思ふ。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
腐れかけた麦藁屋根むぎわらやね、ぼろ/\くずれ落ちる荒壁、小供の尿いばりみた古畳ふるだたみが六枚、茶色にすすけた破れ唐紙が二枚
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
『本草綱目』に、よきさけ一斗に蝮一疋活きたまま入れて封じ、馬がいばりする処に埋め、一年経て開けば酒は一升ほどに減り、味なお存し蝮は消え失せいる。
ある時は支度金を取って諸侯のしょうに住み込み、故意に臥所ふしどいばりして暇になった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その場に寢込むものがあり、わけのわからぬことを云つて泣き出すものがあり、地主の家にあることを忘れて、土間にいばりをするものがあり、小便たごのなかに足を踏み外したものさへ一人あつた。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
次に壽阿彌の奇行がをさなかつた刀自に驚異の念をさしめたことがある。それは壽阿彌が道にいばりする毎に手水てうづを使ふ料にと云つて、常に一升徳利に水を入れて携へてゐた事である。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
一 ちと手前味噌てまえみそに似たれど、かかる種の物語現代の文学界には、先づ稀有けうのものなるべく、威張いばりていへば一の新現象なり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
大袈裟おおげさ威張いばり散らして一文も祝儀をやらなかったり、わざと思切ってしみったれな真似をした挙句あげくに過分な茶代を気張って見たり
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
かへつたらば此處こゝい、かほねば承知しようちせぬぞと威張いばりたてるを聞流きゝながしに二かい座敷ざしき結城ゆふきれあげて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
早速さっそく畳に放尿いばりして、其晩は大きなかたまりの糞を板の間にした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)