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溺
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いばり
ふりがな文庫
“
溺
(
いばり
)” の例文
ある時は支度金を取って諸侯の
妾
(
しょう
)
に住み込み、故意に
臥所
(
ふしど
)
に
溺
(
いばり
)
して暇になった。そしてその姿態は
妖艶
(
ようえん
)
であった。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
『本草綱目』に、
醇
(
よき
)
酒
(
さけ
)
一斗に蝮一疋活きたまま入れて封じ、馬が
溺
(
いばり
)
する処に埋め、一年経て開けば酒は一升ほどに減り、味なお存し蝮は消え失せいる。これを飲めば癩病を癒すとある。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その場に寢込むものがあり、わけのわからぬことを云つて泣き出すものがあり、地主の家にあることを忘れて、土間に
溺
(
いばり
)
をするものがあり、小便たごのなかに足を踏み外したものさへ一人あつた。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
次に壽阿彌の奇行が
穉
(
をさな
)
かつた刀自に驚異の念を
作
(
な
)
さしめたことがある。それは壽阿彌が道に
溺
(
いばり
)
する毎に
手水
(
てうづ
)
を使ふ料にと云つて、常に一升徳利に水を入れて携へてゐた事である。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
溺
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“溺”を含む語句
溺死
惑溺
溺愛
溺死人
耽溺
溺死体
溺死者
溺没
桀溺
沈溺
迷溺
癡迷惑溺
溺水
溺遊
溺酔
焦爛惑溺
陥溺
耽溺家
覆溺
酒溺放逸
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