“穉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おさな52.9%
をさな38.2%
いとけな2.9%
2.9%
わか2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり何んとしても私は「何を申そうにもまだ姫は大へんおさないので、そうおっしゃられるとまるで夢みたいな気がいたす程ですから——」
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
をさない鉄三郎は春を「春や」と呼び、春も亦鉄三郎を「若様」と呼んだが、維新後の磐は春を嫡母てきぼとして公に届け、これに孝養を尽した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そういういとけない少女を殿はつくづくと見入っていらっしったが、「可哀らしい子じゃないか。一体、誰の子なのだ?」
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
弥二の才、得すからず、年、なりといえども、学、幼なりといえども、吾の相待つは、則ち長老に異ならざるなり。何如いかん契濶けいかつすなわしかるや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
熊楠あんずるに、チゲタイわかい時、虎条あること花驢に同じければ、拠って以て鹿蜀を作り出したものか。『駢雅』など後世の書に出たは、多少アフリカの花驢を見聞して書いたのだろう。