“穉児”のいろいろな読み方と例文
旧字:穉兒
読み方割合
おさなご60.0%
ちご20.0%
をさなご20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少女はふいと前の月夜の事を思い出し、その顔へ自分の袖をかけてやりながら、いま一人の穉児おさなごをひしと抱き締めて、其処にいつまでも顔を伏せていた。
姨捨 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ところがその爆撃も穉児ちごどものへそをねらふといふことになると、おなじく恐ろしくとも可憐かれんな気持が出て来て好いものである。
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
奥の方なる林の中より若き女の穉児をさなごを負ひたるが笹原の上を歩みてこちらへ来るなり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)