“おさな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稚47.6%
幼29.8%
穉14.5%
幼少4.0%
幼稚3.2%
少0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
K—は、郷里では名門の子息(むすこ)で、稚(おさな)い時分、笹村も学校帰りに、その広い邸へ遊びに行ったことなどが、朧(おぼろ)げに記憶に残っていた。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
初秋の空は晴れわたって、午後の陽(ひ)ざしはこの幼(おさな)い一団(いちだん)を、白くかわいた道のまん中に、異様さをみせてうしろから照(て)らしていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
いつも陣地を守ってだけはいて、穉(おさな)い Neugierde と余計な負けじ魂との為めに、おりおり不必要な衝突をしたに過ぎない。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
……わたくし幼少(おさな)い時より両親(ふたおや)に死に別れまして、親身(しんみ)の親孝行も致しようのない身の上とて、この上はただ御楼主様(ごないしょさま)の御養育の御恩を、一心にお返しするよりほかに道はないと
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
節は平家、曲は「小督(こごう)」、声も音も未だ幼稚(おさな)く、人に聞かせて金を得るほどの、冴(さ)えも巧(たく)みもなかったがいつまでも立ち去ろうとはしなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
桑生(そうせい)は泝州(そしゅう)の生れであって、名は暁(ぎょう)、字(あざな)は子明(しめい)、少(おさな)い時に両親に死別れて紅花埠(こうかほ)という所に下宿していた。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)