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おさな
ふりがな文庫
“
幼少
(
おさな
)” の例文
これは家内が
幼少
(
おさな
)
い時分に、南部地方から来た下女とやらに習った節で、それを自分の娘に教えたのである。お房が得意の歌である。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
……わたくし
幼少
(
おさな
)
い時より
両親
(
ふたおや
)
に死に別れまして、
親身
(
しんみ
)
の親孝行も致しようのない身の上とて、この上はただ
御楼主様
(
ごないしょさま
)
の御養育の御恩を、一心にお返しするよりほかに道はないと
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これはお雪が
幼少
(
おさな
)
い時分に、南部地方から来た下女とやらに習った節で、それを自分の娘に教えたのである。お房が得意の歌である。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「母親のない
幼少
(
おさな
)
い子供を控えながら遠い国へ行くというお前の旅の噂は信じられなかった。お前は気でも狂ったのかと思った。それではいよいよ
真実
(
ほんとう
)
か」
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
極く
幼少
(
おさな
)
い時の記憶が彼の胸に浮んで来た。彼は自分もまた髪を長くし、手造りにした
藁
(
わら
)
の草履を穿いていたような田舎の少年であったことを思出した。河へ
抄
(
すく
)
いに行った
鰍
(
かじか
)
を思出した。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
お種がここへ
嫁
(
かたづ
)
いて来た頃は、三吉も郷里の方に居て、まだ極く
幼少
(
おさな
)
かった。その頃は両親とも生きていて、
老祖母
(
おばあ
)
さんまでも
壮健
(
たっしゃ
)
で、古い大きな
生家
(
さと
)
の
建築物
(
たてもの
)
が焼けずに形を存していた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“幼少”の意味
《名詞》
幼 少(ようしょう)
幼いこと。幼い時期。
(出典:Wiktionary)
幼
常用漢字
小6
部首:⼳
5画
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“幼”で始まる語句
幼
幼児
幼稚
幼馴染
幼子
幼心
幼兒
幼穉
幼稚園
幼顔