“老祖母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おばあ75.0%
おばあさん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よくこんなに早く仕度して来てくれたッて、後でそう言って喜びました。私が行くまで、老祖母おばあさんの葬式も出さずに有りましたッけ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「僕ですか、ずっと前に老祖母おばあさんの死んだ時に一度、母親おっかさんの葬式の時に一度——今度で三度目です」と三吉が言う。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お種がまだ若くて、自分の生家さとの方に居た娘の頃——丁度橋本から縁談のあった当時——あの頃は、父が居た、母が居た、老祖母おばあさんが居た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お雪が生家さとの方で老祖母おばあさんの死去したという報知しらせは、旅にある三吉を驚かした。二三日しか彼は磯辺に逗留とうりゅうしなかった。電報を受取ると直ぐ急いで家の方へ引返して来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)