“祖母君”の読み方と例文
読み方割合
おほばぎみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森の祖母君おほばぎみ此頃わがなやみみとらむとて、しばし留まりゐ給ひしが、今宵講釈のあれば、夜も更けなむ、われこそ共に往きて寝めとて、楼に登り給ひぬ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
森の祖母君おほばぎみは俊の病を看護しに来てゐた人だと云ふ。森全応恭忠もりぜんおうきようちゆうの妻、枳園の母ではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
壁に倚りゐてかたはらを見れば、森の祖母君おほばぎみ宵よりのいたつきにや疲れ給ひけむ、かかる騒がしき中にして、ゐながらに眠りて、物も知らでぞおはする。うらやましの祖母君や。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)