“曽祖母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうそぼ25.0%
ひいばあ25.0%
オホオバ25.0%
ヒオホバ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから茂作が重病になると、稲見には曽祖母そうそぼに当る、その切髪きりがみの隠居の心配と云うものは、一通ひととおりや二通ふたとおりではありません。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのお妻という女——すなわち私の曽祖母ひいばあさんに当る人が、子供を生むと同時に自殺したので、井戸屋の家にまつわる一種の呪いが消滅したとでもいうのでしょうか。
経帷子の秘密 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
父に感謝し、次には、尊い大叔母オホヲバ君、其から見ぬ世の曽祖母オホオバの尊に、何とお礼申してよいか、量り知れぬものが、心にたぐり上げて来る。だがまづ、父よりも誰よりも、御礼申すべきは、み仏である。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫にとつては、肉縁はないが、曽祖母ヒオホバにも当る橘夫人の法華経ホケキヤウ、又其御胎オハラにいらせられる——筋から申せば、大叔母にもお当り遊ばす、今の皇太后様の楽毅論ガクキロン
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)