“二通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
につう25.0%
ふたとおり25.0%
ふたとほ25.0%
ふたとお12.5%
ふたとほり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文字もじはやがてみゝわきおそろしきこゑもてさゝやくぞかし、一通いつゝうもとふるへて卷收まきをさめぬ、二通につうおなじく三通さんつう四通しつう五六通ごろくつうよりはすこかほいろかはりてえしが、はつ十通じつゝう十二通じふにつう
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今はこの「粗物」を焼く窯がたった一つより残りませんが、白釉しろぐすりのものと飴釉あめぐすりのものと二通ふたとおりで作ります。これに緑釉みどりぐすりを流したり海鼠釉なまこぐすりを垂らしたりして景色を添えます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
日本につぽんやまのうさぎには二通ふたとほりあつて、そのひとつは平常へいじよう褐色かつしよくをしてゐますが、ふゆになると眞白まつしろかはるもの、もひとつは一年中いちねんじゆうとほして褐色かつしよくのものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
ですから茂作が重病になると、稲見には曽祖母そうそぼに当る、その切髪きりがみの隠居の心配と云うものは、一通ひととおりや二通ふたとおりではありません。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『ねえ、ゴオドお孃さん、漁に出ると、めい/\この着更へが二通ふたとほりづゝいるんでございますよ』