“咡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささや68.2%
さゝや22.7%
ささ4.5%
さヽや2.3%
ササヤ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空想は縦横に馳騁ちへいして、底止する所を知らない。かれこれするうち、想像が切れ切れになって、白い肌がちらつく。ささやきが聞える。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
さゝやぐものもありましたが、かの飜へつた縁の帽を被つた先生は、これを聞くや否や、直ぐにこそ/\と逃げて仕舞ひました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
一ツ一ツに聖書の言葉をささやきながら、私たち二人を取り巻いて、一歩一歩と近づいて来るように思われるのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あるがなかにも薄色綸子うすいろりんず被布ひふすがたを小波さヾなみいけにうつして、緋鯉ひごひをやる弟君おとヽぎみともに、餘念よねんもなくをむしりて、自然しぜんみにむつましきさヽやきの浦山うらやましさ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こんなササヤきは、何時イツまでも続きさうに、時と共に倦まずに語られた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)