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咡
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ささ
ふりがな文庫
“
咡
(
ささ
)” の例文
一ツ一ツに聖書の言葉を
咡
(
ささ
)
やきながら、私たち二人を取り巻いて、一歩一歩と近づいて来るように思われるのでした。
瓶詰地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
近付くまゝに
中
(
うち
)
の様子を伺えば、
寥然
(
ひっそり
)
として人のありとも
想
(
おも
)
われず、是は不思議とやぶれ戸に耳を
付
(
つけ
)
て聞けば
竊々
(
ひそひそ
)
と
咡
(
ささ
)
やくような音、
愈
(
いよいよ
)
あやしく
尚
(
なお
)
耳を
澄
(
すま
)
せば
啜
(
すす
)
り
泣
(
なき
)
する女の声なり。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
咡
部首:⼝
9画