“麩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
97.8%
ふすま2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何でて、こう、金魚がウをぱくつくみたいに、口を円くあけはって、えらい窮屈そうにしながら、そのわりにたんと食べはりますな」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「おお、あの何か江戸ッ子の、いつも前垂まえだれ掛けでおいでなさる、活溌な、ふァふァふァ、」と笑って、鯉がを呑んだような口附をする。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その虫は吾々の穀倉を荒らしてふすまだけを残す。他の虫はまたむらさきうまごやしの若草を草刈り手が何んにも刈るものを見当らない程すつかり食べてしまふ。