“褐色”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かっしょく55.6%
かちいろ12.3%
かつしよく7.4%
かばいろ7.4%
とびいろ4.9%
くりいろ3.7%
ちゃいろ2.5%
ちやいろ2.5%
かついろ1.2%
ちゃ1.2%
(他:1)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“褐色”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語30.8%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集14.3%
文学 > フランス文学 > 詩9.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
褐色かっしょくの細葉を房々ふさふさとつけ、ねじれた面白い体躯たいくせたしなやかさを示してる、秋の樹木。
戸を開けて這入はいって来たのは、ユダヤ教徒かと思われるような、褐色かっしょくの髪の濃い、三十代のせた男である。
花子 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
尖りたる帽を紐もて結び、褐色かちいろの短き外套を纏ひ、足には汚れたるくつしたはきて、わらぢくゝり付けたり。
しばらく緑一色であった田は、白っぽい早稲の穂の色になり、畑ではひえが黒く、きびが黄に、粟が褐色かちいろれて来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しな庭先にはさきくりかられた大根だいこ褐色かつしよくるのをた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
収穫前の田畑はいづれも豊かに、黄に、褐色かつしよくに、飴色あめいろに色付いてゐた。
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
さ、こうなると、愚にもつかぬ、この長い袖の底には、針のようを褐色かばいろの毛がうじゃうじゃ……で、背中からむずつきはじめる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
躊躇ちゅうちょしていると日本服をきた女が物を頬張ほおばりながら、褐色かばいろ白粉おしろいをつけた大きな顔をぬっと出して
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかるに今主人の彩色を見ると、黄でもなければ黒でもない、灰色でもなければ褐色とびいろでもない、さればとてこれらを交ぜた色でもない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また風の日、褐色とびいろの手で、町を叩きふせる屋外の砂埃り、
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
地平のあたり、一団の褐色くりいろなして、つらなめて、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
地平のあたり、一團の褐色くりいろなして、つらなめて、
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
老婢の身体つきは、だいぶ老齢の女になつて、横顔のあごの辺に二三本、褐色ちゃいろ竪筋たてすじが目立つて来た。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
そんなことをして、どうしようというんだ! なに、それも毎度のことではないが、ちょっぴり、怪しげな褐色ちゃいろの跡をつけるためにである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
幾日いくにちもぐつしりとみづひたつてた大豆だいづ黄色味きいろみつた褐色ちやいろさやからどろよごれたやうくろずんでた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
青い帽子を冠つた褐色ちやいろの犬。
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
樺色かばいろに、褐色かついろに、黄色に、すがれて行くさまざまの林の色は、次第に黒ずんで来た。
凍える女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
何人なんぴとの会合か隣家となりの戸口へかけて七八輛の黒塗車が居并らび、脊に褐色ちゃや萠黄や好々の記号しるしを縫附けた紺法被こんはっぴが往来し
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
亭主が不断着の裾直しに懸って居た秋元の女房は、黒の太利ふとりとかいう袢纒はんてんの、袖口の毛繻子けじゅす褐色ちゃの霞が来て居るのを、商売抦外見無みえなしに引被け
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
部屋のなかは、濃い褐色セピアと黒っぽい藍色あいいろのなかに沈んでいるのに、外景には三鞭酒シャンパン色の明るい光が氾濫している。