“鬱金色”の読み方と例文
読み方割合
うこんいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかねえ……」と、自分は彼女のニコニコした顔とあかい模様や鬱金色うこんいろの小ぎれと見くらべて、くすぐったい気持を感じさせられた。
死児を産む (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
「そればかりじゃありません。この二三日、鬱金色うこんいろ扱帯しごきだの、鹿子絞こしぼりの下締したじめだの、変なものが百本杭や永代へ流れ着くそうですよ」
日の当る砂丘の蔭に浜防風が鬱金色うこんいろの芽を出していた。娘は細い指先でそれを摘まみ集めながら私にいった。
健康三題 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)