“黄褐色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうかっしょく37.5%
くわうかつしよく25.0%
こうかっしょく12.5%
わうかつしよく12.5%
オークル・ジョオヌ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつの間にやら殆ど全部むしばまれて、それに黄褐色おうかっしょくのきたならしい斑点はんてんがどっさり出来てしまっていることに、その朝、私は始めて気がついたのだった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ほこりてんこがしてつた。ほこり黄褐色くわうかつしよくきりごと地上ちじやうすべてをおほつゝんだ。雜木林ざふきばやしは一せいなゝめかたぶかうとしてこずゑ彎曲わんきよくゑがいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
荒野に蔽われた田園は、今ちょうど満開のハリエニシダの花が、方々にむらがり咲いていて、ロンドンの暗褐色あんかっしょく黄褐色こうかっしょく、——石板灰色せきばんかいしょくに、あきあきしている目には、とても素晴らしいものに見えた。
川むかひ、黄褐色わうかつしよくの雲のもと、太皷ぞ鳴れる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
漫画のベティさんそっくりという奇抜な商標プラウド(顔のこと)を目につくところへぶらさげた一癖あるこの黄褐色オークル・ジョオヌの娘を、見まちがうだの見そこなうだのってことがあるもんじゃない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)