“暗褐色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんかっしょく71.4%
あんかつしよく28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その階段の暗褐色あんかっしょくの下壁と淡黄色の壁色とを気味悪がらず上ってゆき、階段の広段を二度過ぎると、二階の廊下に出るのであった。
それは葉が狭長きょうちょうだからである。山地向陽こうようの草中に野生し、オニユリのごとき丹赤色たんせきしょくの花が咲き、暗褐色あんかっしょく斑点はんてんがある。球根は食用によろしい。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ふくろ(がく)はからだ一尺いつしやくもあり、暗褐色あんかつしよく羽毛うもうあしまでかぶつてゐます。はね非常ひじようやはらかですからぶときにおとがしません。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
函館の棧橋さんばしからそこへ通ふ小蒸汽船に乘つて、暗褐色あんかつしよくの波のたゆたゆとゆらめく灣内わんないなゝめに横切る時、その甲板かんぱんに一人たゞずんでゐた私の胸にはトラピスト派の神祕な教義と、嚴肅げんしゆくな修道士達の生活と
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)