“暗澹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんたん99.3%
くらやみ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして詩的精神は隠蔽いんぺいされ、感情は押しつぶされ、詩は全く健全な発育を見ることができなかった。「こうした暗澹あんたんたる事態の下に」
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
しかも、夢はやぶれて、業は半ばというよりは、時も暗澹あんたんなうちに、世を終わられたことである。御無念はいうまでもなかったろう。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とこの暗澹くらやみな山中で見てもなお飽くまで艶な顔を覗かせた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)