“あんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗澹87.0%
暗憺9.6%
闇憺0.7%
闇澹0.7%
黯淡0.7%
黯澹0.7%
黯黮0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗澹あんたんたる洞窟、また悲惨ではあるが、隠密の霊壇れいだんとしては、むしろ、香華こうげの壇にまさるかもしれない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、密々、草の根も分けよと、叱咤しったされているに相違ない。——元成には、そう推理されて、暗澹あんたんとなってくる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は再び暗憺あんたんたる気持ちになった。これは、いけない。「馬鹿」で救われて、いい気になっていたら、ひどい事になった。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
連山の頂は白銀のくさりのような雪がしだいに遠く北に走って、終は暗憺あんたんたる雲のうちに没してしまう。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
闇憺あんたんとわが夜はくだつ。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天主てんしゆより。——闇澹あんたんとして二列ふたならび
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
闇澹あんたん氷雨ひさめやすらし。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かの酒燈一穂しゆとういつすゐ画楼簾裡ぐわろうれんり黯淡あんたんたるの処、本多子爵と予とがはいを含んで、満村を痛罵せし当時を思へば、予は今に至つておのづから肉動くの感なきを得ず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
蔦蘿つたかづらに包まれたる水道のあととこれを圍める橄欖オリワの茂林とは、黯澹あんたんたる一幅の圖をなして、わが刻下の情にかなへり。
その外を引韞ひきつつむとともに、見えわたりし家も土蔵もうづたか黯黮あんたんの底に没して、闇は焔に破られ、焔はけふり揉立もみたてられ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)