“黯淡”の読み方と例文
読み方割合
あんたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの酒燈一穂しゆとういつすゐ画楼簾裡ぐわろうれんり黯淡あんたんたるの処、本多子爵と予とがはいを含んで、満村を痛罵せし当時を思へば、予は今に至つておのづから肉動くの感なきを得ず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
駅吏あらかじメ亭ヲはらツテ待ツ。すなわチ酒ヲ命ジテ飲ンデ別ル。(児精一郎ハ藩命ヲ以テ東京ニ留学ス)過午草加そうか駅ニ飯ス。越ヶ谷こしがや大沢ヲ粕壁かすかべノ駅ニ投ズ。諸僚佐皆来ツテ起居ヲうかがフ。晩間雲意黯淡あんたんタリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)