トップ
>
黯
ふりがな文庫
“黯”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
くろ
53.8%
くら
23.1%
くろず
7.7%
ぐろ
7.7%
なず
7.7%
▼ 他 2 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くろ
(逆引き)
今は秋陰
暗
(
あん
)
として、空に
異形
(
いぎょう
)
の雲満ち、海はわが坐す岩の下まで満々とたたえて、そのすごきまで
黯
(
くろ
)
き
面
(
おもて
)
を点破する一
帆
(
ぱん
)
の影だに見えず。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
黯(くろ)の例文をもっと
(7作品)
見る
くら
(逆引き)
畑では麦が日に/\照って、
周囲
(
あたり
)
の
黯
(
くら
)
い緑に
競
(
きそ
)
う。
春蝉
(
はるぜみ
)
が
鳴
(
な
)
く。
剖葦
(
よしきり
)
が鳴く。
蛙
(
かわず
)
が鳴く。青い風が吹く。夕方は
月見草
(
つきみそう
)
が庭一ぱいに咲いて
香
(
かお
)
る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
黯(くら)の例文をもっと
(3作品)
見る
くろず
(逆引き)
そのひとりいふ、この軟かき處の幸なさ、
黯
(
くろず
)
み爛れし我等の姿、たとひ我等と我等の請ひとに侮りを招く事はありとも 二八—三〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
黯(くろず)の例文をもっと
(1作品)
見る
▼ すべて表示
ぐろ
(逆引き)
判事はじっとその様子に眼をつけていたが、やがて、どす
黯
(
ぐろ
)
い血痕の附着した一枚の紙をひろげて
無駄骨
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
黯(ぐろ)の例文をもっと
(1作品)
見る
なず
(逆引き)
かくてぞ漸くに暮れ行く空の、コバルトの色
黯
(
なず
)
みて、やがて暗く、かは誰の人顔も定かならぬ折柄、椽近く座を占めて仰ぐ軒端に、さり気ない釣忍の振舞いもなかなかに悪からず、眺め深いものだ。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
黯(なず)の例文をもっと
(1作品)
見る
黯
漢検1級
部首:⿊
21画
“黯”を含む語句
蒼黯
微黯
黯黮
黯然
黯青
真黯
黯淡
黯澹
黯緑
汲黯
黝黯
黯湛
黯痣
黯褐
黯黒
“黯”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
徳冨蘆花
三島霜川
モーリス・ルヴェル
アリギエリ・ダンテ
小島烏水
岡本かの子