“剖葦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしきり83.3%
ぼうい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剖葦よしきりはしきりに鳴いた。梅雨つゆの中にも、時々晴れた日があって、あざやかなみどりの空がねずみ色の雲のうちから見えることもある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
畑では麦が日に/\照って、周囲あたりくらい緑にきそう。春蝉はるぜみく。剖葦よしきりが鳴く。かわずが鳴く。青い風が吹く。夕方は月見草つきみそうが庭一ぱいに咲いてかおる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
漢名の剖葦ぼういもあの鳴声の物騒がしく、あしを裂く音のようだという形容らしいから、もし偶然ばらばちょっとおもしろい内外の一致だと言ってよいけれども