“ぐろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グロ
語句割合
47.8%
43.5%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてその四かくあななかから、すすとかしたやうなどすぐろ空氣くうきが、にはか息苦いきぐるしいけむりになつて濛濛もうもう車内しやないみなぎした。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そうして私たちはすぐ近くの波止場はとばの方へ足を向けた。あいにく曇っていていかにも寒い。海の色はなんだかどすぐろくさえあった。
旅の絵 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
どすぐろい雨雲が、甘藍キャベツの大葉を巻いたように冠ぶさって、その尖端が常念一帯の脈まで、包んで来ている、雪の峡流は碧い石や黄な石をひたして、水嵩みずかさも多くなって
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
判事はじっとその様子に眼をつけていたが、やがて、どすぐろい血痕の附着した一枚の紙をひろげて
無駄骨 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)