“甘藍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
キャベツ28.6%
かんらん23.8%
キャベジ19.0%
きゃべつ9.5%
キヤベツ9.5%
きゃべーじ4.8%
カンラン4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから水瓜、甘藍キャベツ球葱たまねぎ、球葱は此辺ではよく出来ませんが、青物市場であまりやすかったからI君が買って来たその裾分すそわけという事でした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
私たちは今年三度目どめ、イギリス海岸へ行きました。瀬川せがわ鉄橋てっきょうを渡り牛蒡ごぼう甘藍かんらんが青白いうらをひるがえすはたけの間の細い道を通りました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
鯨を食べるならば一ぴきを一万人でも食べられ、又その為に百万疋の鰯を助けることになるのだが甘藍キャベジを一つたべるとその為に青虫を百疋も殺していることになる。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
貢君は余等の毛布や、関翁から天幕へみやげ物の南瓜とうなす真桑瓜まくわうり玉蜀黍とうもろこし甘藍きゃべつなぞを駄馬だばに積み、其上に打乗って先発する。仔馬こうまがヒョコ/\ついて行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
富豪かねもちや会社の重役やが、数多い店員や社員の志望者をり分けるには、ちやうど女学校出の若夫人の八百屋の店先で、卵や甘藍キヤベツを見立てるのと同じに、人によつてそれ/″\ちがつた標準めあてがあるらしい。
此際には豆類甘藍きゃべーじ等に兎と鼠と日中にても群を為して来り食するや実に驚くのみ。依て百方其害を防ぐに忙きも、其効を見る事能わざるなり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
キャベツ、すなわちタマナを甘藍カンランだというのは無学な行為で、科学的の頭をもっている人なら、こんな間違ったことはしたくても出来ない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)